こんにちは、矢野です。
数々の初デートに挑み、数々の敗北を重ね、今や「恋愛サバイバル番組・予選落ち常連枠」として定着してきた俺ですが……
今回は 「無言」で終わったデートの話をしようと思う。
一人で喋っているみたいだったと言われた高校時代の俺

高校生の頃の俺は、モテる奴=ルックスが良い奴、オシャレな奴だった思っていた。
だから当時の俺は、相手を喋りで楽しませようなんて思ったことがなくて、ひたすら髪型と服装だけに気を遣っていて、そんな俺と一緒にいたら、それだけで相手の女の子は幸せだと思うような痛い奴だった。
で、あるとき女の子に言われたのが、
「なんか一人で喋っているみたい」という言葉だった。
その日俺は、放課後に気になる子と二人だけで会う約束をしていた。誰もいない階段の踊り場で、他クラスのマドンナと二人だけで喋る約束をしていた。
彼女に好きになってもらえるように、俺は髪型のセットに時間をかけ、彼女との時間を緊張しつつも楽しみにしていた。
結果、俺はつまらない奴として、
「こいつはない」という烙印を押された。
俺は無言が怖くなかった。彼女とデートしている時も、よく無言になっていたし、それでも問題ないと思っていた。
でも相手はそうじゃなかった。
少なくともその相手はそうは思っていなかった。
あの日から、俺の中で「無言=悪」が確定した
それ以来、俺は「沈黙」という名の沈没船を避けるようになった。
まぁそのおかげで、今度は喋りすぎてファラオ級の墓穴を掘ることになったのだけど、それは今回は置いておこう。

無言の時間=相手を退屈させている時間。
沈黙が1分続けば、好感度が1段下がる。
それが俺の中での「初デート方程式」になった。
たとえ相手が「今日あったこと」くらいしか話してなくても、
俺は1時間で40個くらい話題を用意してきた男。
「話題泥棒」と呼ばれても構わない。
喋り倒してでも沈黙だけは避けたい。
そう、俺は──
無言にトラウマを持つ喋り倒し系男子として、時代に逆行しながらも必死に恋をしてきた。
沈黙はスパイス、でも初デートにはいらないかも
時には沈黙が必要なこともある。
沈黙が二人の関係を前に進めてくれることもある。
でもマッチングアプリで初めて会った時とか、ナンパで声をかけて居酒屋に行けた時とか、まだあまり関係性がない状態の時には、沈黙が致命的になることもある。
「こいつといてもつまらない」と思われたら、そこで終わりだからだ。
だから初デートの時には、頑張って話してみよう。
話題なんて、そこらじゅうに転がってる

「話すことがない…」って焦るかもしれないけれど、実は話題なんて、道ばたの小石くらいそこらじゅうに転がってる。
ただ、緊張して頭が真っ白になった俺たちには、見えていないだけなんだ。
大事なのは、自分に意識を向けるんじゃなくて、相手に意識を向けること。
俺がよくやるやつを挙げてみよう:
- 服装を見る:「そのスニーカーめっちゃおしゃれ。どこで買った?」
→ 相手がファッション好きなら語ってくれるし、興味なくても「え?適当ですよ〜」って返してくれる。 - 持ち物を見る:「そのスマホケース、推しですか?」
→ スマホは人生の縮図。そこに趣味・性格・推しが全部詰まってる可能性がある。 - 会社や仕事のことを聞く:「どんな仕事してるんですか?」→「へ〜、それって具体的にどんな感じなんですか?」
→ 深掘りのコツは、実際には興味がなくても興味ありそうな顔をして聞くこと。嘘でもいい。いや、嘘が大事。
自分の話はどうでもいい。相手の話を掘れ
「話せ」と言うと、「自分のこと」だと解釈して、自分のことばかりを話す人もいる。
でも、だいたいウケない。
自分の話をしてウケるのは、相手がこちらに全面的な好意を抱いている場合だけだ。君が芸能人で、相手が君のファンだったら、自分の話なんて一切しなくても、ウンウン相手の話を聞いてくれるだろう。
でもそうじゃないなら、相手が興味を持っているのは、本質的には相手自身のこと、生活、未来のことだ。
相手が何に反応するか、どこでテンションが上がるかを観察しながら、そこを優しくつつく。
- 「旅行、好きですか?」
- 「地元ってどこですか?」
- 「最近見た映画とかあります?」
ベタでもいい。
そこからどこへでも話は広がる。
ベタこそ正義。バリエーションはあとからでいい。
沈黙がこわいなら、準備していこう

どうしても不安な人は、使える話題カードを3つくらいストックしておくのがおすすめ。
俺はナンパしていた頃、ノート1冊分に話題をメモっていた。
カラオケの持ち曲も全て書いていたし、ピンチになった時の滑らないネタを10個ほど用意していた。褒め言葉のバリエーションも300くらいは用意していた。
アホかと思うかもしれないけれど、それくらいやっていたし、仕事だって何だって、何事も準備が大切だと思う。
だからノート1冊とは言わないけれど、スマホのメモ帳に何個か話題をメモっておこう。
メモに書くのは、難しい言葉じゃなくていい。
- 「最近見た映画:○○。意外と泣いた」
→最近何か映画とか見た? - 「高校の頃、担任がマジで変だった話」
→学生の頃、変な先生とかいなかった?
とか、自分の中にある軽めのネタを棚卸ししておくだけで、だいぶ安心感が違う。
沈黙が怖いのは、「何もない自分」がバレる気がするから。
だったら、「こんな話できるよ」ってカードを、ちょっとだけポケットに入れておこう。
それでも無言になったときは?
ここまで語っておいてなんだけど、
それでも無言になることはある。
「え、なんか喋らなきゃ…喋らなきゃ…」ってなって、焦れば焦るほど、口も脳もフリーズする。
でもそのとき、無理に意味不明な話をねじ込むより、その場の空気をネタにしてしまうのが一番ラク。
- 「ちょっと緊張してます?」
- 「俺、こういう場ってたぶん慣れてないのがバレてる気がしてます(笑)」
みたいに、沈黙を笑いに変えるのも、立派なスキル。
「ちょっと無言になっちゃっても、笑って流せる人なんだな」って思ってもらえたら、好感度はむしろ上がる。
無言を恐れるな。だけど、無言を超える努力はしよう。
俺は、沈黙のせいでデートが終わったことがある。
でも、沈黙にビビって喋りすぎたせいで、自爆したこともある。
そのどっちも経験したからこそ、思う。
「沈黙は悪」ではない。だけど、沈黙を埋めようとしたその努力は、絶対ムダにはならない。
話し上手じゃなくていい。
お笑い芸人みたいに爆笑を取らなくていい。
ただ、「あなたに興味がありますよ」っていう気持ちが伝わるだけで良いと思う。
だから、無言を恐れながらでもいい。
喋りすぎてファラオの墓に埋まってもいい。
それもまた、俺たちにとっては恋の筋トレなのだから。

